加油のブログ

神様と真の家庭を中心に祝福家庭はまた一つになるべきです。一時的なブログです。

お父様は虚偽報告に騙されるのか?

このテーマこそが、現在の祝福家庭の考えを分裂させる原因の一つになっています。


私の考えは、「若いころのお父様を騙すことはできなかったが、晩年のお父様を騙すことは容易かった」というものです。こう書くと、「メシアを侮辱している!」と非難される方もいますが、これはきちんと検証すれば、侮辱でもなく、お父様のメシア性を否定するものでもなく、明確な根拠もあります。


お父様の自叙伝『平和を愛する世界人として』の第3章、草創期に祝福をされたときのエピソードとして、純潔でない祝福候補者を見破って叱りつけたエピソードがあります。


「心の眼を開けていれば、何を隠していても全部分かるようになっています。」


お父様は霊界とつながり、集中すれば相手の背景まですべて見通すことが出来、嘘もすぐに見破ることのできるお父様・・・。


草創期に実際に経験した食口も多く。今でもほとんどの食口が持つお父様のイメージはこれではないでしょうか。しかしこのエピソードの直後の文章にはこうも書かれています。


<引用開始>
神のみ言よりも神通力に惹かれて教会に来る人もいました。彼らは霊的な能力に最高の価値があると思ってすがりつきます。しかし、一般に奇跡といわれるものは世の人々を惑わすのです。奇跡にすがりつくのは正しい信仰とはいえません。人間の罪は、必ず蹟罪を通して復帰 (罪のない元の状態に戻ること) しなければならないのです。霊的な能力に期待しては絶対に駄目です。教会が定着してくると、私はそれ以上、心の眼で見たことを信徒に話さないようにしました。
<引用終わり>


これは「心の目で見なくなった」のではなく「話さなくなった」なので、お父様が騙されることにはなりませんが、何よりも大事なのは、我々の信仰姿勢です。お父様の周りであらゆる不義があっても、お父様はすべてお見通しだろうから大丈夫と、不義を放置しても、復帰は進まないのです。それはお父様の霊的な能力に期待した、我々自身の責任放棄にほかなりません。


そして晩年のお父様は、ご自身にされる報告の真偽をあえて見破ろうとチェックはされていなかったと言えます。


ご存じの方も多いと思いますが、神山先生は、お父様が虚偽報告をそのまま信じておられるのはどうしてか聞かれたことがあります。


<引用開始>
私も涙ながらに『お父様はどうして間違った情報や、それを報告する人を信じるのですか?』と真剣にお聞きしました。お父様はこう言われました。『先生は疑って人の話を聞くことができない。疑うということは堕落圏でのできごとだ……。騙された人、騙した人。神様からみたらどちらが正しいか!正しい立場の人を騙したらかならず審判をうける。蕩減しなければならない……』と。摂理的混乱と、真の父母様の神格化問題について)より
<引用終わり>


これは堕落前の神様の姿勢も同じであり「堕落するだろうな」とは疑わず、アダムとエバと天使長を100%信じたのです。そうでなければご自身の完全投入で作った創造物を疑う神様ということになってしまいます。その意味では、神様も天使長に騙されたとみることができます。


そしてその、お父様の悲壮な絶対信仰を裏付けるみ言葉もあります。


<引用開始>
榮進もあの女のために霊界に行きました。このカンナめ、正否を騙して、霊界、清平まで行って騙して、私が全部、全て信じるしかなくてしたが、栄進自体がそうなって問題が起きました。「お前にとって正しいことは何か?」と天の号令が降りて、別れて​悩んで逝ったのです。(み言選集496 p37 望みをかけている息子 亨進)より
<引用終わり>


榮進様の相手は問題がありましたが、お父様は信じるしかなくて、そのまま祝福されたことが分かります。


皆さんは、お父様が嘘を見抜けなければ、メシアではないと考えるのでしょうか。


勝利された真のお父様にどのように報告するかは、我々の責任であり、その責任にお父様は干渉できないのです。全員が勝利しなければ天国は来ないからです。


結論として、お父様は虚偽報告によって騙されることもあるのであり、それはお父様のメシア性を否定するものでもなく、あらゆるみ言葉や原理と矛盾しないばかりか、最も原理的な解釈であり、我々自身の責任分担をはっきりさせるものでもあると言えます。


我々は様々な事実関係と、それに対するお父様の発言から、何をどのようにお父様が誤解されていたのかを知ることが出来ます。それを調べなければ真に正しい選択はできません。


虚偽報告者の目的は「お父様がそう言った!」とお父様の言質をとり、自分の思うように資産と人を動かすことです。つまり食口が無知なままでは、お父様に従っているのではなく、虚偽報告者の思惑通りに動いていることになります。


お父様に、この虚偽報告によってもたらされた現在の混乱に対する責任はあるのでしょうか。神様は「ヨブを打ってみよ」というサタンに「あなたの手にまかせる」といいました。その被害は神様のせいでしょうか。イエス様はユダに「あなたがしようとしていることを、今すぐしなさい」と言われましたが、十字架はイエス様のせいでしょうか。


我々の責任なのです。


虚偽報告の結果、もたらされたものを、全てを正しい位置と方向に戻すのは、我々の責任なのです。

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